2018年03月04日
知っておきたいお盆に関する基礎的知識
お盆と言いますのは正規には盂蘭盆といって、古代のインド語のひとつであるサンスクリット語のウランバナを漢字に当て嵌めた言葉になります。お釈迦様の弟子の目連につきましては、母が没後の世界で餓鬼道へと堕ちて苦悶している姿を目にして、お釈迦様に母を助ける手法を願いました。
その言いつけにのっとって、布施、あるいは供養を僧侶並びに大勢の方々に実施したところ、この功徳によりまして母に関しては極楽浄土へと出かけることができました。それ以降、目連が非常に多くの人に対して施しを実施した7月15日に関しては先祖供養の貴重な日となったと理解されています。
またそれに対して中国においては仏教が伝わる前から死者に対しての祖霊のセレモニーもありました。こういったものがセットにされて日本国内に祖霊信仰という形で引き継ぎされてきたとも考えられています。お盆のタイミングで寺では盂蘭盆会という盆法要を実施します。
それぞれの家ではお盆においては故人の霊が戻ってくるといわれ、お供え、あるいは提灯を装飾してお迎えすることになります。寺では7月に入ると棚経と言って、僧侶が檀家をまわりお経をあげます。葬儀が終わってからの新盆のケースでは、僧侶を家へとお呼びして法要を依頼し、親戚、あるいは知人などを招待して故人の供養をすることになります。
お布施の額面につきましてはエリアや寺との結びつきによって一言では言えませんが、棚経のケースでは5000円から10000円、新盆の様に格別に依頼してお経をあげていただくケースでは10000から30000円を目安にします。