2018年10月09日
知っておきたい葬儀後の年忌法要
葬儀後に遺族が執り行うものに年忌法要があります。年忌法要とは追善供養を指し、故人が極楽浄土で往生できるよう供養するために営まれます。法要は一周忌からはじまり、以降、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十五回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌へと続いていきます。
一般的には三十三回忌をもって忌止めとすることが多く、最近では、生活環境などからさらに浅い回数で取りやめとすることも珍しくありません。年忌法要は、一般的には一周忌や三回忌までは遺族の他にも参列をお願いするケースはあるものの、七回忌以降は遺族だけで営むことがほとんどであり、日程は休日など参列しやすい日が選ばれています。
原則としては、例えば一周忌であれば亡くなってから満1年を迎える祥月命日が該当しますが、早めでも問題はなく、多くは午前中に営まれます。法要では菩提寺への連絡を含め、法要や会食の場所の決定、案内状の手配、招待客リスト作成、引き出物の用意、移動手段の確認などが必要になります。当日の進め方としては、僧侶読経・参列者焼香・僧侶法話・墓参・施主挨拶・献杯・会食・施主終了挨拶・解散となり、スムーズに進めるためにも事前に流れを確認しておくことが大切です。気になる費用は法要時にかかるものと僧侶関連があり、この場合、把握しにくいものとしてはお布施があります。気持ちだけで構わないなど、明確な金額を提示しないことも多く、地域や宗派によっても異なる場合も珍しくありません。他の檀家に聞くことも1つの方法になりますが僧侶に具体的金額を確認しても失礼に当たることは無く、必要に応じて、会食欠席時の御膳料や交通費、塔婆供養料も聞いておくことが大切です。