2019年01月02日
どのようなマナーや特徴があるのか
故人がある特定の宗教を信仰していた場合は、葬儀の際にその宗派に応じた作法で行なっていく必要があります。葬儀社によっては熟知していない場合もあるので、きちんと進める事が出来る所を選ぶ事が必要です。日蓮宗の題目でよく知られているのが南無妙法蓮華経で、これを繰り返し唱える事が非常に大事です。
独自の作法として開棺と引導があります。開棺は僧侶が棺の傍らに立って柩を叩いて音を出しながらお経を読む儀式です。その際にお花やお膳などのお供えをします。引導は故人を仏様に会わせる大切な儀式で、払子という仏具を振って引導文を読みます。
この2つは日蓮宗の葬儀の大きな特徴です。焼香の際にも右手の親指と人差し指でひとつまみ取って火種に振りかけます。正式なマナーではこの作法を3回行う事になっています。日蓮宗のお通夜に出る時に覚えておきたい部分です。香典でも覚えておきたい部分があります。四十九日を境に亡くなった方が成仏するという考えなので、これより前の場合は御霊前や御香典と書いて後の場合は御仏前と書くようにします。費用は必要な仏具を揃えてどの程度の規模で行なっていくのかで変わってきます。故人の生前の付き合いや現在の社会的地位など、総合的に考えて決めていくのが重要です。