2019年06月18日
必ずしもそれが必要とは限らない時代に
お葬式を行うには祭壇を設置しますが、その前には故人の遺影写真が掲げられていることが多いです。これは昔は現像されていた写真をコピー機でコピーして、それを拡大したりなどして加工していましたが、今では普段の写真自体がデジタルカメラになったので、メモリーカードなどに故人のデジタル写真を入れて葬儀社に持参して、それをコピーして編集が容易になりました。
またそこに写っている写真のスタイルも自由度が高くなっていきました。今ではご遺族あるいは死んだ故人が生前に気に入っていた写真を選んで普段の姿や服装が選ばれるようになっています。さてその写真は通夜や告別式会場だけに飾られるわけではなくて、自宅祭壇にも飾られます。
しかし自宅祭壇に飾られるのは四十九日法要までが一般的です。それ以後の法要は持参する必要はないとされますが、葬儀社会場でやる場合には持参される方もいます。なので四十九日法要が終わったからといって廃棄はしないで自宅で極力保管するのが望ましいともいえます。
しかしお亡くなりになる人の中には、あるいは葬儀に参列されるご遺族のなかには、葬儀をさらに地味に極力存在感をなくして行いたいと希望される場合も多くなっています。それで実現したのが直葬プランです。これは葬儀の中身を最小限に切り詰めた安価なプランですが、たいていの葬儀社では遺影を飾らないことを明記しています。