2019年07月06日
禅宗の一派、臨済宗における葬儀の流儀
葬式は、死者を弔う厳粛な儀式のため、黒の喪服を着用して参列することになります。ただ、僧侶に関しては、高貴さが感じられる青紫あるいは青みを帯びた紫色や紫みの青色の装束等を着用することが許可されており、その衣装を纏って死者を弔うことができます。
インドの武家階級(クシャトリヤ)の出とされるゴータマ・シッダールタが始祖となる仏教においては、悟りを開くことで本尊になることができるというのが主な流儀となっています。 日本における仏教では、奈良県に在る法隆寺を始めとする奈良仏教等(法相宗の興福寺、律宗の唐招提寺、華厳宗の東大寺、等)が古流となっており、臨済宗等は新派とされます。
中国の仏教徒・臨在義玄が開祖となっており、日本では天台宗で修行をした栄西が高僧となります。栄西の宗派では、室町幕府から崇拝されており、特に天龍寺(足利尊氏が、後醍醐天皇を弔うために創立された寺院で、近景の亀山と遠景の嵐山の風景が絶景とされる、日本において史跡及び特別名勝の第一号指定の寺院です)が著名となっています。
臨在義玄の流儀は、自分と向かい合うこと、とされます。また、この宗派の葬儀では、太鼓を打ち鳴らして行うのが特徴的であり、焼香(仏教において、抹香を摘まんで香炉に入れる儀式)は一回のみ行うのが基本とされます。
また、臨済宗においては、他の宗派と同様に、懺悔文を読んで、今迄の人生を悔い改めるという、清めの儀式も在ります。