2020年04月12日
時代とともに徐々に変化、異常時と平常時の区別
平常時の場合だと葬儀を行ってから最初に初七日の法要がやってきます。今から40年くらい前だとその初七日は本当に1週間後の夕方に律儀にご遺族の家で近親者の親族を招いて済ませていることが多かったですが、今頃は生きている人の手間や負担を考えて告別式の日の火葬場から戻ってきて行うことが一般的となっています。
初七日から7週間後の49日以内に四十九日を行うわけですが、これも大昔は本当に7週間後にやっていました。しかし今はすでにお寺の予約や残された人の生活状況を考えて7週間後が困難な場合は5週間後や6週間後も容認されていたりします。
この四十九日をもって死者が成仏されたということで納骨を行うのも一般的ですが、お墓がない場合はご遺族の家でずっと安置している人も増えてきています。そんな昨今の法要ですが、これはあくまでも平常時のことを想定してのことです。
しかし世の中が非常事態に相当する異常時の場合には従来通りのスタイルを維持することは困難となります。従来通りのスタイルにこだわりすぎて意地をはると、それのために残された生きている人の生命を危うくすることにもなりかねないので、そんなときは異常事態が過ぎ去ってから遅れてでも改めて開催してみたり、遠方の人はインターネットを活用してオンライン参加などするとかの柔軟な対応が必要となります。