中年が教える葬儀の知識ブログ

2021年05月05日

ほんの数十年の間に様変わりした葬儀やその後の法要

ほんの数十年前までは近親者が亡くなると喪主は親族や友人、知り合いの他に隣近所のお茶飲み友達迄招いて大人数で通夜と告別式を行っていました。葬儀終了後も初七日や四十九日など、法要を続けて故人の供養を行っていました。

遺骨を故郷と喪主や親族などで分骨して夫々が供養するなど、遺族が故人の思い出と共に生活する習慣も続いていました。中には、遺骨でペンダントを作って持ち歩きながら、故人を身の回りに置いて生活する遺族もいました。

いつまでも故人を忘れたくない思い入れが強かったわけです。ところが、バブルが崩壊して“失われた20年”という低成長時代頃から少子化や付き合いの希薄化などの影響により参列者の減少が顕著になってくると葬儀の簡素化に拍車がかかってきました。

近年は近親者だけの少人数で家族葬を行うケースが増えたり、直葬も珍しくなくなりました。その後は遺骨も他の見知らぬ人と合祀されて訪れる人もなく、静かに葬り去られたままになるケースが増えているようです。身の回りの人たちが日々の生活に追われて精神的な余裕までなくなったためか、親族で分骨するどころか、お墓の維持管理すら放棄したがる風潮が広まっているとみる人もいるくらいです。


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