2017年09月12日
宗派による葬儀の違いは必要な知識か
人生の中で経験する冠婚葬祭の儀式のうち、どなたでも、最も参列する機会が多いのが「葬儀」になります。家族、親族はもちろん、友人や仕事の関係、ご近所付き合いまで、結婚式や祝いの席に招かれる事がない関係の人であっても、お葬式と言われれば参列する事になります。
現在、日本では宗教の自由が保障されているため、様々な宗教が存在しており、更に、例えば仏教の中でも宗派が分かれていますが、日常の生活において、自分の宗教を公に話をすることはほとんどありません。参列して、始めて故人やその家族の宗教が分る事が圧倒的に多い訳です。
そこで、葬儀が始まる前に、司会者より、その葬儀を執り行う宗派の紹介が行われますが、その違いによる所作やマナーは直ぐに分る訳ではありません。全て宗教のマナーを頭に入れておくことは難しいことで、マナー講座でもそこまで教えているのか疑問です。
しかし、心配は無用です。参列者の方が必要な所作の手順やマナーは、式の最後のお焼香のときだけです。これは、お焼香の直前にその所作を司会者の方が案内してくれますので、これをよく聞いておくことで、何も心配せずにお焼香をすませることができます。
ただ一つ気をつけなければならない事は、自分の直前の人を真似しないと言う事です。司会者の案内を気にせず、自分のやり方であったり、世の中に固定観念のように定着したやり方を、当然のようにやる人がいます。故人との最後のお別れの際は、故人が信仰していた宗派のやり方で送りたいです。